衛星観測データの季節変化 3(西日本の水田 NDVI)
衛星から観測するときのいくつかの波長を組み合わせた指標があります。この季節によっての変化を見ています。NDVIの変化です。今回は西日本の水田の衛星画像を使いました。
結果
画像の見方
2019年4月09日から2019年11月30日までです。
sentinel-2が撮影した画像の中で晴れている物だけを選んでいます。
NDVIが0以下の場合は白っぽい色 0.0-1.0まで段々と緑が濃くなるように表示しています。水があるところは白っぽく写ります。
時間変化
4月から5月まで右側の地域はNDVIが大きい水田があります。
5月末から6月に一度NDVIが小さくなっています。
8月には全面NDVIが大きくなっています。
水田の中の島のような形で市街地が白く残っています
10月31日にはほとんどの部分のNDVIが小さくなっています。NDVIの変化が田んぼによって違っているように見えます。
NDVIとは?
NDVI(Normalized Difference Vegetation Index)は正規化差植生指数と呼ばれています。(赤外-赤)/(赤外+赤)で計算し、sentinel-2の場合は、(B8-B4)/(B8+B4)という計算式です。ここで、B8:842 nm, B4:665 nm です。
作り方
sentinel-2のデータを使っています。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub
衛星観測データの季節変化 2(森林の紅葉変化 NDVI)
NDVIの変化
時間経過によってNDVIが変化する様子を見ています。
結果
見方
今回は八ッ場ダム近辺の画像を9月から12月まで表示しています。
画面の色は0.0-1.0となるにつれて緑が濃くなります。
0.0以下は灰色になり、-0.5に向けて段々と黒くなっていきます。
-0.5から-1.0は黒です。
変化の様子
10月ごろから、12月にむけて徐々に緑が薄くなってきています。
これはNDVIが小さくなっていることを示します。
12月14日で真っ白に鳴っているところは、山影で日光が当たっていないところです。
12月になると、太陽高度が低くなるので、影の部分が増えてしまいます。
場所によっても変化の仕方が違っています。
NDVIとは?
NDVI(Normalized Difference Vegetation Index)は正規化差植生指数と呼ばれています。(赤外-赤)/(赤外+赤)で計算し、sentinel-2の場合は、(B8-B4)/(B8+B4)という計算式です。ここで、B8:842 nm, B4:665 nm です。
作り方
sentinel-2のデータを使っています。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub
首都高をEyeSightで走って怖かったところを加速度つき動画にする
首都高をスバル レボーグの運転支援EyeSightを使って走行しました。
車の挙動が怖かったところを動画化します。
車載画像に加減速データを重畳して表示しました。
どんな車
平成26年登録のレンタカーです。
エンジン 1.6lガソリン
車両重量 1530㎏
走行距離 約6万㎞
でした。
運転支援としてEyeSight(Ver.3)が搭載されています。これは一つ前世代のシステムの様です(2世代後まで発表済)。全車速追従機能付きクルーズコントロールが搭載されています。マニュアルに「同一車線内に先行車がいる場合は、セット車速を上限とした追従走行を行います」と記載されています。
また、SI-DRIVEという機能があり、I(インテリジェントモード)のときは「穏やかな動きの追従走行」、S(スポーツモード)のときは「先行車への追従性能を重視した、メリハリのある追従走行を行います」となっています。
今回はインテリジェントモードで走行しています。
走行場所
感じた問題点
加減速が急すぎる(インテリジェントモードではもっと穏やかにしてほしい)
先行車が粗い運転だとこちらも粗い運転になる
先行車が外れると、前方が見えにくい、車線が狭くなる、遠方に遅い先行車がいるなどでもセット車速まで加速しようとする
急な割込みに対応できない
セット車速がいくつか確認しづらい
メータの中の小さい文字を読まないとわからない
先行車がいなくなったり、ボタンを押したりしたら声で教えてほしい
画像化
運転していて怖かったところをピックアップしてみます。
画面の上部に加速度を表示しています。赤が加速、青が減速です。
また早回し再生しています。
加減速が強すぎ、怖さを感じました。
分岐で前方が見えづらくなっているのに、加速しようとします。
正しい使い方は?
マニュアルにも、インターチェンジなどのカーブがあるところには適さないと記載されています。
側道に入る場合には、本線から側道に入るとすかさず、設定速度を側道の制限速度まで下げるのが正しい使い方なのかもしれません。(現在速度の確認が難しいことから、少し慣れないとできないと思います。)
側道に入って加速し始めたら、素直にブレーキを踏んでしまうのが最も簡単な問題解決法です。
加速と減速が急すぎる問題は、調整の仕方がわかりませんでした。クルーズコントロールへの期待として、無駄な加減速を減らすことで、燃費を向上して欲しいというのがあります。今回の結果では、燃費向上は期待していないのかなと感じました。(今回は、燃費の計算ができませんでした。)
衛星観測データの季節変化 1(魚沼の水田 NDVI)
衛星から観測するときのいくつかの波長を組み合わせた指標があります。この季節によっての変化を見てみます。
まずはNDVIです。新潟県魚沼地方の水田の衛星画像を使いました。
結果
見方
2019年4月13日から2019年12月14日までです。
sentinel-2が撮影した画像の中で晴れている物だけを選んでいます。
NDVIが0以下の場合は白っぽい色 0.0-1.0まで段々と緑が濃くなるように表示しています。水があるところは白っぽく写ります。
変化の観測
5月23日 まだ白い色の田んぼもある
6月20日 ほぼ薄緑になる この間1か月間雲でデータが取れていない
7月10日 ほぼ真緑になる
9月8日 ここまでは多くの田んぼが緑色
9月15日 緑が薄くなる田んぼが増える
9月30日 ほとんどの田んぼが薄緑に変化
10月10日 変化が収まる
NDVIとは?
NDVI(Normalized Difference Vegetation Index)は正規化差植生指数と呼ばれています。(赤外-赤)/(赤外+赤)で計算し、sentinel-2の場合は、(B8-B4)/(B8+B4)という計算式です。ここで、B8:842 nm, B4:665 nm です。
作り方
sentinel-2のデータを使っています。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub
防災 大規模火災を宇宙から見る6 さらに延焼拡大
オーストラリアの山火事がさらに被害拡大しています。
1か月間の変化を動画にしました。
静止画
宇宙から観測しても、火災の煙が流れていく様子がよくわかります。 シドニー市内でも煙がながれてきているとの報道がありました。オーストラリアの首相が火災被害拡大にも関わらず、ハワイで休暇を取っていたと問題になっていました。
結果
見方
シドニー近くの部分を切り出しています。
図の中の赤黒いところが高温の場所なので、火災発生場所と考えられます。1か月間色々な場所が火災になっています。シドニー近郊では、火が燃えつくして周辺に広がる様子がわかります。
相当な面積の場所が消失してしまっていると思われます。
作り方
欧州の衛星Sentinel-3 を使っています。
SLSTR (Sea and Land Surface Temperature Radiometer) のF1 Bandを使っています。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub
八ッ場ダム(台風後の変化)
台風19号の前には、試験中だったのですが、ほぼ水がない状況でした。19号による降雨によって満水になっていました。
そこから、徐々に水を減らし、12月12日に最低水位まで到達したようです。
この変化を宇宙から見てみたいと思います。
結果
見え方
9月15日から画像を始めています。
10月1日に試験湛水を開始したそうです
10月5日までは、もともとの川筋が見えています。
10月10日には、少しずつ溜まってきている様子が見えます。
10月15日に、平常時最高貯水位標高 583.0m に到達し、貯水率が100%になったそうです。この後、満水状態を約1日継続したのち、1日1m以下のスピードで水位を最低水位まで降下させる試験をやると発表がありました。
衛星画像では、10月23日に泥水がたまっている様子が撮影されています。
11月上旬まで濁った水が溜まっていますが、そのあとは濁りが薄くなっていくのが写っています。この間、徐々に水が減っていっています。
12月12日に最低水位まで到達となっているのですが、12月14日の画像で見ると結構水があるように見えます。ちなみに、12月12日の水位は536.5m になっています。
八ッ場ダムのホームページに載っている写真でも水が入っている様子が写っています。おそらく、この水位が最低推移なのでしょう。
作り方
欧州の衛星Sentinel-2を使って作成しました。
表示間隔がばらついているのは、晴れている日を選んでいるためです。曇っていると、この衛星画像にはうつりません。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub
防災 大規模火災を宇宙から見る5 災害前後比較
オーストラリアの大規模火災の観測をしています。
5回目は、災害前後の変化を宇宙から見てみます。
2019年11月1日、11月21日、12月1日を切り替えています。
True Color画像
11月1日から21日の間で、左上などの場所で緑色から茶色に変化しています。乾燥してきているのでしょうか?
12月1日はまだ燃えている場所があり煙で地上が見にくい状態ですが、山肌の色が変化しているように見えますが、ちょっとわかりにくいです。
NDVI
true color画像で茶色になっていた場所の緑色が薄くなっています。
雲の場所が白くなっていますが、雲がないのに、色が変わっている場所もあります。
Moisture Index
こちらでは11月1日から21日の間で色が薄くなった場所が多いことがわかります。水含有量が少なくなっていて、燃えやすくなっていたのではないかと思います。その中でも燃えた地点は、他の場所よりもより乾燥しているようにも見えます。
災害発生後、燃えてしまったと思われる場所は青色から赤や黄色に大きく変化しています。
まとめ
火災前の変化の様子や、火災が起こった場所の災害前後の違いを見ることができました。
作り方
sentinel-2の画像を使っています。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub