論文:有酸素運動の限界は筋肉の消耗では決まらない?

人間の運動の限界について興味があります。運動しているときに、もう駄目だと力が出なくなる点のことです。前までは、筋肉の消耗が起こって運動限界になるとされていましたが、そうではないという2010年の論文を読みました。

 

論文情報

The limit to exercise tolerance in humans: mind over muscle

Samuele Maria Marcora他著

European Journal of Applied Physiology 109, pages763–770(2010)

リンク

The limit to exercise tolerance in humans: mind over muscle? | SpringerLink

 

まとめ

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有酸素運動の限界を推測する実験

 

感想

運動の限界は体の状態ではなく、頭が限界以上に努力したと思ったことで決まるとのことです。(<努力>というのが正確に何なのかはわかりませんでした)

確かに、脳が体の状態を全てモニターして限界を感じていたら、大変です。時間遅れもあるかもしれません。また、ある程度安全率を見ていないと、手遅れになって、体が損傷するかもしれません。

もしきついとなっても、まだ行けるということでしょう。