防災 大規模火災を宇宙から見る3 指数(NDVI,moisture index)

オーストラリアでは山火事続きで範囲が広がっているようです。(2019年11月末から12月初め)これを宇宙から観測してみます。火災発生場所の特徴を見るために、指数データを使って見てみます。 

光学衛星画像

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オーストラリアキャンベラ近くの山火事衛星画像

2019年12月1日に撮影されたsentinel-2画像です。

風に流されている煙が大きくはっきりと写っています。 

火災場所

まずsentinel-3の温度観測結果から高温の場所を見つけます。赤●で囲った場所が高温の場所です。

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火災発生場所の特定

 

その場所の衛星写真を見てみると下の様になります。(火災前)

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衛星画像 火災発生場所の拡大

植生指数

今度は、このデータから植生指数を表示します。

植生指数は、衛星データから植物の量や活力を推定する指数です。

緑が濃いほうが高く、色が薄いほうが低くなっています。

火災が起きた場所は、少し値が低めになっている場所がある地点の様です。

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植生指数でみた火災発生場所

Moisture Index

Moisture Indexは植生の水含有量を推定する指数です。青いほうが高く、赤いほうが低くなっています。こちらの指数でも、火災発生地点は少し値が低くなっている場所の様です。

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Moisture Indexでみた火災発生場所

まとめ

 火災が起きている場所は、燃えやすい場所だとすると、燃えるものがあって、それが乾燥しているところということになります。衛星観測結果の指数から、木が豊富にあって、渇いているものがある(渇いている木がある)ところという条件に合っている様に見えます。

 

Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub