東京オリンピックロードのコースとラルプデュエズを比べる


東京オリンピック、自転車ロードレースのコースがどのくらいすごいのか見ています。

前回までに、東京オリンピックのコースと、ツールドフランスで有名なラルプデュエズの勾配を計測してきました。

lemondh.hatenablog.com

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今回は両方を比較してみます。

 

測った場所

ラルプデュエズは、勾配の始まる地点からツールドフランスゴールの印がある場所付近までで、14.2kmになりました。

 

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L'Alpe-d'Huez

東京オリンピックのコースのうち富士山部分は裾野市の須山交差点からエバグリーンラインを通って富士山スカイラインとの交差点までで14.2kmになりました。

偶然にも距離がほぼ同じになりました。

 

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Mt.Fuji

東京オリンピックコースの明神峠と三国峠区間は、小山町の山中湖小山線の上りはじめの交差点から三国峠の頂上までとしました。

 

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明神峠~三国峠 Mikuni Pass

結果

  開始[m] 終了[m] 高度差[m] 距離[m] 平均勾配[%]
ラルプデュエズ 724 1853 1129 14213 7.94
富士山 587 1447 860 14191 6.06
明神峠~三国峠 466.7 1166.2 699.5 6728 10.40

 

平均勾配は、単純に麓と頂上の高度差を道のりで割って求めています。

明神峠~三国峠は、途中で下りがあります。およそ100m下っているとすると、獲得標高がおよそ800mとなり、上り部分のみの平均勾配は11.89%になりました。

グラフで比較してみます。縦横ともに[m]単位です。

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comparison

ラルプデュエズは、勾配が3段階になっているようです。

 (I)当初の一番急な部分

 (II)中間の少し緩くなる部分

 (III)最後頂上で緩くなる部分

です。

明神峠は、当初はラルプデュエズのきつい部分とほぼ同じような条件で、そこからさらに急になり、最後はラルプデュエズの(II)と近い勾配になっています。

富士山は、ラルプデュエズよりも緩やかな勾配でした。

 

まとめ

東京オリンピック、もしかしたら、プロにとっては普通レベルなのかもしれない気がしてきます。

ただ、2020年のツールドフランス6月27日から7月19日までです。なんとオリンピックに合わせて、6月開幕になっています。

ですが、東京オリンピックのロードは7月25日なので、間が5日間しかありません

すごいですね。

注意点

勾配の計測方法が、ラルプデュエズと日本で違います。

計測の解像度が粗いために、ラルプデュエズのグラフが一番ギザギザして見えています。

 

作り方

標高計算方法

日本 国土地理院API

ラルプデュエズ AW3D30

 

道路の緯度経度情報から、距離情報に変換しています。

 

地図はopenStreetMapです。

 

L'Alpe-d'Huez Tokyo Olympic cycle roadrace course