ツールドフランスで有名な坂の勾配を測る
ツールドフランスで有名な坂ゴールにラルプ・デュエズ(L'Alpe-d'Huez)があります。ここで優勝してしまうと、力を使い果たしてしまうので、総合優勝できないというジンクスもあるくらいの坂です。
場所はフランスの南部、名前の通りアルプスにあります。
この勾配を計算します。
結果
勾配の強さを道路上に書いた〇の色で表しました。
おおよそ
9%以上 赤
6%~9% 黄色
6%以下 青
です。数値(パーセント表示)も書き込みました。
データでは上り始めが標高725[m]、ゴールが標高1853[m]です。
意外にも、上りはじめの部分、つづら折りの最初のコーナーまでが特に急坂(10%越え)になっているようです。
衛星写真でも、崖のように見えます。そこを超えても、10%程度の坂が頂上まで続いています。
頂上に着いてからは、緩やかになりますが、少しずつ上っているようです。
前回、東京オリンピックの富士山部分の勾配を計測しました。
次回は、富士山とラルプデュエズを比較してみたいと思います。
作り方
JAXAが公開しているAW3D30という標高データを使いました。
水平解像度30m、高さ精度5mと粗いですが、無料で使えます。
ラルプデュエズの場所はおよそ北緯45.090444,東経6.065026でした。
ですので、N045E006をダウンロードすると、
N045E006.tar.gzというファイルが落とせます。
これをtar展開して、
N045E006_AVE_DSM.tif
というgeotiffファイルに標高データが入っています。
こんな感じのデータです。左下の赤い線がラルプデュエズです。このデータからルート上の標高を読み取って、勾配を計算しています。
衛星写真はsentinelを使いました。
国土地理院 https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
©JAXA