ハワイのすごい火山を人工衛星から見る
今週のお題「わたしの自由研究」
2018年にハワイのキラウエア火山が噴火しました。その様子を衛星から見る画像を作ってみました。
どこにあるかというと、ハワイ島の南東側です。2018年に溶岩が噴出した地点は、火口から40㎞も離れています。
この噴火では死者は出なかったそうです。
光学衛星の結果
まずは普通の衛星画像。スタートから時間を追っています。
溶岩の先頭から煙が上がっているのが見えます。その後、町がある場所も溶岩が通り過ぎて真っ黒になってしまっています。上の方に港がありますが、すべて溶岩に飲まれています。海に溶岩が流れ出たところからも煙が上がっています。
この画像では、風が海から陸に向けて吹いているのか、白煙が陸地を覆っていて、陸地の状況があまりわかりません。
合成開口レーダーの結果
そこで、合成開口レーダ(SAR)の画像で見てみることにします。SARとは、衛星から電波を発して、その反射を計測する装置です。
SAR画像では雲や噴煙を透過して観測ができます。
溶岩が流れている様子や、港が溶岩で埋められる状況、街並みの様子等がよくわかります。レーダーなので白黒画像で、造影剤を使ったレントゲン写真の様です。
(町並みを見せるために、処理をかけています。)
作り方
画像はsentinel-2, sentinel-1という欧州の衛星の画像です。無料で使うことができます。
google earth engineと自作処理を使って作りました。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2018]