ハワイのすごい火山を人工衛星から見る

今週のお題「わたしの自由研究」

2018年にハワイのキラウエア火山が噴火しました。その様子を衛星から見る画像を作ってみました。

どこにあるかというと、ハワイ島の南東側です。2018年に溶岩が噴出した地点は、火口から40㎞も離れています。

この噴火では死者は出なかったそうです。

f:id:lemondh:20190903134158p:plain

ハワイの火山の地図

光学衛星の結果

まずは普通の衛星画像。スタートから時間を追っています。

f:id:lemondh:20190902160648g:plain

衛星カメラからの写真

溶岩の先頭から煙が上がっているのが見えます。その後、町がある場所も溶岩が通り過ぎて真っ黒になってしまっています。上の方に港がありますが、すべて溶岩に飲まれています。海に溶岩が流れ出たところからも煙が上がっています。

 

この画像では、風が海から陸に向けて吹いているのか、白煙が陸地を覆っていて、陸地の状況があまりわかりません。

合成開口レーダーの結果

そこで、合成開口レーダ(SAR)の画像で見てみることにします。SARとは、衛星から電波を発して、その反射を計測する装置です。

f:id:lemondh:20190903114203g:plain

SAR画像で同じ場所を見る

SAR画像では雲や噴煙を透過して観測ができます。

溶岩が流れている様子や、港が溶岩で埋められる状況、街並みの様子等がよくわかります。レーダーなので白黒画像で、造影剤を使ったレントゲン写真の様です。

 (町並みを見せるために、処理をかけています。)

 

 

 

作り方

画像はsentinel-2, sentinel-1という欧州の衛星の画像です。無料で使うことができます。

google earth engineと自作処理を使って作りました。

 

 Contains modified Copernicus Sentinel data [2018]