キラウエアの溶岩噴出(2018)で住宅街に大きな被害 sentinel-2
ハワイのキラウエア火山噴火の続きです。
2018年にキラウエア火山が噴火し、大きな被害が出ました。これを衛星画像で時間経過を見ます。
今回は溶岩が噴出した場所の画像を作りました。
前回作った画像の火口から40kmも離れた場所です。
結果
最初は噴火前の画像で、たくさんの住宅が写っています。
溶岩が噴出して流れたあとが真っ黒になっています。海に溶岩が流れ出して、煙が上がっています。港も溶岩で埋もれてしまっています。
風向きが、海から陸に流れているのか、煙が陸地にかかっているために、地表の様子がよくわかりません。
そこで、有効なのがSAR画像。
次回はSAR画像で時間変化を見てみます。
Kīlauea Island of Hawai volcano
日本の四季を衛星から見る (sentinel-2)
今年も8月は暑かった。そろそろ涼しくなってきてほしいなー。季節の変わり目を感じたい!!ということで。
毎日毎日写真を撮っている衛星だから日本の四季を見ることができるはず。
そんな画像を作ってみました。
これは何?
欧州の衛星Sentinel-2からみた房総半島の様子です。
夏始まりで次の夏までまとめてみました。
いっぱい見えているのがゴルフ場です。
季節によって、色が大きく変わっています。
冬になると、太陽の角度が下がるためか、影が大きくなっていますね。
時々ピカピカしているのは太陽光発電所です。
ハワイの火山を見る(sentinel-2)
有名な火山といえば色々ありますが、ハワイのキラウエア火山はその一つです。
ドロドロの溶岩が流れていく映像を見たことがある人も多いと思います。
真っ赤な溶岩を衛星画像からとらえられるのか、やってみました。
キラウエア火山火口、2018年の噴火前後の変化画像です。
GoogleEarthEngineとSentinel-2を使います。
結果
1983年から噴火し続けています。
2018年に大規模な噴火があり、火口の形状が変わってしまいました。動画の最初は丸っこい穴なのに、最後は卵型になっているのがよくわかります。
火口の中にちょっと赤いものが見える気が....
最後のシーンでは、火口の真ん中に青い小屋みたいなものが見えます。何でしょう?
溶岩が噴出したのは、この火口から40kmほど離れた場所です。そこから噴き出す前にこの火口にあふれそうなくらい溶岩がたまっていたようなのですが、そのシーンはとらえられていません。
作り方
Google Earth Engineに入ります。
キラウエア火口の座標は、
var min_lat = 19.368341
var min_lon = -155.330426
var max_lat = 19.457562
var max_lon = -155.239179
でした。(大き目に出しています)
後は、阿蘇の時と同じようにやればできます。
//画像を選んでまとめます
.filterDate('2015-01-01', '2019-08-31') //取り出す期間
.filterMetadata('CLOUDY_PIXEL_PERCENTAGE', 'less_than', 10) //雲が10%未満を選択
.filterBounds(geometry) //取り出す場所指定
.map(function(img){ //全画像truecolorに
return img.visualize(trueColor);
});
//ムービーをGoogleドライブに出力
collection: imageCollection,
description: 'outputFname',//出力ファイル名
dimensions: 540,//横幅指定
framesPerSecond: 1,
region: geometry
});
この後Google Driveに保存します。
感想
割れ目から噴火したのは、住宅地の真ん中です。しかし、死者はいなかったそうです。被災前に避難完了できたのでしょう。
溶岩噴出の映像を見ると、すごいです。それについては次回。