台風19号 阿武隈川流域広域の被災状況を宇宙から見る

台風19号の被害を衛星から観測しています。

阿武隈川流域の広域画像を作成します。

結果


今回もSAR画像を使います。

水があるところが黒くうつります。(空港も黒くなります)

3枚の画像を切り替えて表示しています。

 地図

 10月7日17時ごろ

 10月12日17時ごろ

10月7日は黒くなかったのに、12日は黒くなっている場所が被災の可能性がある場所です。

流域の多数の場所で浸水しています。

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阿武隈川流域の広域画像

衛星画像の利点と欠点

広域の被害状況を把握するのに有効です。

一方で撮影時刻が限られるので、浸水のように時間変化が大きい場合には、変化を連続的に観測することができません。

その為に、「最も被害が大きいときの被災範囲を理解する」というような用途には使えません。

無料衛星の場合には、情報の解像度が低いために、細かいところまで見えないという問題もあります。「○○さんのうちは大丈夫か?」という確認は困難な場合があります。

作り方

欧州の衛星sentinel1を使っています。無料で使うことができます。

Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub

地図はopenStreetMapです。

© OpenStreetMap contributors