新型肺炎に備える中国の病院建設を宇宙から見る2 (雷神山医院)

新型コロナウイルス肺炎に対応するために、武漢に病院が建設されました。

武漢火神山医院と雷神山医院です。

ここでは、雷神山医院を宇宙から見てみます。

結果

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雷神山医院

 

説明

2020年1月20日と2020年1月30日のsentinel-2の画像を比較します。

1月20日には舗装された広場のような場所だったものが30日には白いものが写っています。他の衛星画像を見ると、もともとトラックのコンテナのようなものを置いてあったようです。

また、高層アパートと湖の間の土地も様子が変わっているのがわかります。

1月30日の段階では、未完成です。

衛星写真は2月2日も撮影されていますが、雲に隠れていて建物が写っていませんでした。

場所

報道では、武漢市江夏区となっていました。

報道の写真を見ると、周辺に高層アパートのような建物と湖が写っています。

これらの情報から場所を、30.432861, 114.288242と推測しました。

注意点

正確な地点の情報がなかったので、限られた情報から探しました。そのため、この建物が雷神山医院ではない可能性もあります。

作り方

欧州の衛星sentinel-2を使って作成しました。

 Contains modified Copernicus Sentinel data [2020] processed by Sentinel Hub

新型肺炎に備える中国の病院建設を宇宙から見る1 場所情報も

新型コロナウイルス肺炎に対応するために、武漢に病院が建設されました。

武漢火神山医院です。

これを宇宙から見てみます。

結果

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宇宙から見た肺炎対応病院

説明

2020年1月20日と2020年1月30日のsentinel-2の画像を比較します。

1月20日には何もなかった真ん中あたりの湖の北側に、1月30日には白いくし形の建物ができています。

1月25日に着工(1月23日との報道もある)2月2日に完成したそうです。

30日の段階では、建設途中と思われますが、報道写真を見ると、くし形の隣にさらに大きい建物を建設したようですが、1月30日の段階では工事中の模様で、写真には写っていません。

衛星写真は2月2日も撮影されていますが、雲に隠れていて建物が写っていませんでした。

場所

武漢市蔡甸区知音湖です。

30.529713, 114.082346付近と推測しました。

注意点

正確な地点の情報がなかったので、限られた情報から探しました。そのため、この建物が武漢火神山医院ではない可能性もあります。

作り方

欧州の衛星sentinel-2を使って作成しました。

 Contains modified Copernicus Sentinel data [2020] processed by Sentinel Hub

石見空港岩国空港利用ルート

飛行機を使ってサイクルツーリングするのによいルートを見てみます。

岩国錦帯橋空港(岩国市)と萩・石見空港益田市)を使うルートのコースを見てみました。

ルート結果

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岩国から益田までのルート

岩国錦帯橋空港から萩・石見空港までのコースを見てみます。

地図上にルートを表示し、その高度を数字で表しています。

色は傾斜のきつさです。岩国から益田に向かう方向で見たときに、青系が下り、黄色~赤系が上りです。赤が10%になるようにしていますが、そのような登りはほぼありません。

最大標高も350m程度になっています。

 走行距離は110㎞程度です。

 

岩国空港から錦川沿いを走っていきますが急な登りはほぼありません。

六日市の手前で県境越えになり、山越えになりますが、他の県境越えに比べれば、穏やかなコースに見えます。

六日市から日原までは、ごく小さなアップダウン(青色黄色まだら)はありながらも、基本的には下りという感じの様です。

日原から益田までは清流高瀬川沿いを徐々に下る方向です。

どの向きに進むか?

コースを見ると、石見空港から岩国空港の方がよさそうに見えます。のぼりが緩やかなので、疲れにくそうです。

飛行機の時間を考えると、岩国空港から石見空港への方向の方が時間が有効に使えます。

 懸念点

唯一の懸念点がトンネルです。

路肩が狭く、途中でカーブしているトンネルが何か所かあるようです。

点滅する尾灯など、安全装置は必須だと思います。

飛行機

2020年の時刻を見てみます。

岩国空港へ向かう始発は羽田発6:55分発で9時前には岩国につきます。

   便名   東京発  岩国錦帯橋
  631 06:55 08:40
  633 08:55 10:40
  635 12:00 13:45
  637 16:50 18:35
  639 20:05 21:50

 

石見空港に向かう便は、朝出発が10:35と遅いため、昼過ぎての到着になります。 

便名  東京発  萩・石見着
575 10:35 12:20
1103 15:45

17:25

 

出発が遅い場合には、石見空港利用もありですね。

岩国から東京に帰る便は、

  便名 岩国錦帯橋 東京着
  632 07:35 09:05
  634 09:30 10:55
  636 14:25 15:55
  638 17:20 18:50
  640 19:30 21:00

 

萩・石見から東京に帰る便は、

便名 萩・石見発 東京(羽田)着
576 13:05 14:30
1104 18:05 19:40

となっています。

 

どちらも夜が少し早めですが、秋から春なら問題にならないと思います。

夏なら、もう少し遅いと助かりますね。

運賃

どちらの空港もスーパーバリューなら片道10000円ちょっとで行けるようです。

ただし、萩・石見空港は、東京発の朝便と、萩石見発の夜便の値段が高くなってしまいます。

その意味でも、岩国入りが良いかもしれません。

益田で1泊して、次の日の13:05の便で東京に戻るのが良いと思います。朝夕の航空券の差額で、ホテル1泊分に近いくらいになります。

萩・石見空港の施設

萩・石見空港には「サイクルステーション」なる施設があり、更衣室として無料で使えるそうです。

汗まみれのまま、飛行機にのって顰蹙をかった経験があるので、こういう施設はとてもうれしいです。

分析方法

地理院APIを使って標高データを算出しました。

そこから計算で傾斜を求めています。

原理上、橋とトンネルでは、標高値が正しく取れないために、傾斜の値がおかしくなります。

地図はOpenStreetMapです。

 

© OpenStreetMap contributors

地理院タイル (標高タイル)を加工して作成

防災 大規模火災を宇宙から見る9 火災地点を抽出して地図にマッピング(範囲拡大)

オーストラリアの火災は、まだ、収束を迎えていません。

韓国よりも広い面積が被災しているようです。

11月から衛星データで、この状況を観測しています。

 

今回は地図上へのマッピングを前回よりも範囲を拡大して再作成しました。

結果

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オーストラリア火災被災地の分布

見方

2019年の11月1日から2020年1月14日にかけての変化です。

オーストラリアのシドニー、キャンベラ、メルボルン付近で火災が発生している可能性がある場所を赤く示しています。

複数の場所で、同時に火災が発生しています。

日付が進むにつれて、被災か所が広がっていることがわかります。

巨大な被害

土地勘がないと、被災地がどのくらいの範囲なのか分かりにくいと思います。

実は、シドニーメルボルンの間は直線距離で約700㎞離れています。

これは、東京から広島(680㎞)と同じくらいの距離です。その1.5倍程度の範囲が断続的に火災になっていると考えると、被害の大きさが感じられると思います。

 

作り方

欧州の人工衛星sentinel-3のデータを使っています。

人工衛星から地表の温度を観測しているので、高温の場所を自動抽出し、地図上に載せています。

時間経過とともに、地図上に高温部を記載することで、延焼範囲をわかりやすくしています。

地図はopenStreetMapです。

Contains modified Copernicus Sentinel data [2019-2020] processed by Sentinel Hub

© OpenStreetMap contributors

限界

  1. 被災場所であっても、赤くならないところが出ます。
    • 人工衛星なので、曇っているとうまく観測できません。ですので、曇っているときに燃えていた場所を観測することができません。雲が晴れたときに、突然被災か所が増えたように見えることがあります。
    • 撮影されるのは1日1回のみです。このデータから作っていますので、1日のうち特定の時刻に燃えていた場所だけが累積されます
  2. 普段から高温の場所(例えば、工場など)も表示されてしまいます

防災 大規模火災を宇宙から見る8 火災地点を抽出して地図にマッピング

オーストラリアの火災は、まだ、収束を迎えていません。

韓国よりも広い地域が被災しているようです。

衛星データで、この状況を観測しています。

 

今回は地図上へのマッピングを行いました。

結果

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2019年オーストラリア火災被災か所の観測

見方

2019年の11月から12月にかけての変化です。

オーストラリアのシドニー、キャンベラ付近で火災が発生している可能性がある場所を赤く示しています。

複数の場所で、同時に火災が発生しています。

日付が進むにつれて、被災か所が広がっていることがわかります。

 

作り方

欧州の人工衛星sentinel-3のデータを使っています。

人工衛星から地表の温度を観測しているので、高温の場所を自動抽出し、地図上に載せています。

時間経過とともに、地図上に高温部を記載することで、延焼範囲をわかりやすくしています。

地図はopenStreetMapです。

Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub

© OpenStreetMap contributors

限界

1)人工衛星なので、曇っているとうまく観測できません。ですので、曇っているときに燃えていた場所を表示することができません。

2)1日1回のデータから作っていますので、1日のうち特定の時刻に燃えていた場所だけが累積されます。

3)普段から高温の場所(例えば、工場など)も表示されてしまいます。

 

道志みち 台風19号による通行止 一部解除

台風19号の影響で通行止になっていた、国道413号線の一部が年末に開通しました。

今後大雨が降らないことを祈るばかりです。

 

 

現状

しかし、通行止区間が残っています。

県道64号伊勢原津久井線の、鳥屋郵便局付近から国道413号までの区間が全面通行止のままなので、宮ケ瀬方面から道志みちに行くルートが通れません。その場合には、国道412号線を迂回して、オリンピックルートを通ることになります。

この区間の412号は、路肩が狭く大型車も多いので、少し怖いですね。

また、1月中旬から青根付近が再び通行止になり工事が始まります。

こちらも下の方へ迂回する必要があります。

 

迂回路傾斜図

このルートの傾斜図を作ってみました。

宮ケ瀬から両国橋に向かう時に上りになる場所を赤、下りになる場所を青で示しています。

図中の数値は、勾配[%]です。

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宮ケ瀬から両国橋 迂回路

 作り方

経路データをもとに、地理院APIで標高をとり、傾斜を計算しています。

原理上、橋とトンネルでは、標高値が正しく取れないために、傾斜の値がおかしくなります。

地図はOpenStreetMapです。

 

© OpenStreetMap contributors

地理院タイル (標高タイル)を加工して作成

防災 大規模火災を宇宙から見る7 2020年になっても延焼中

オーストラリアの山火事の被害が収まりません。

12月3日に最初に衛星画像で火災の変化を見ました。この時でも、すでに大災害になっていました。それからさらに1か月以上も続いています。

lemondh.hatenablog.com

火災の様子

1月になってから、雲に遮られて、様子がわかる画像がありませんでしたので、12月31日の画像を持ってきました。

縮尺も表示しています。

真ん中右側あたりにシドニー、下の真ん中にキャンベラが見えます。

煙が数百㎞にわたって延びている様子が写っています。

火災の場所も広範囲に広がっています。

ある場所を燃えつくしても別の場所で火災が発生するのを1か月以上繰り返しています。

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オーストラリアの山火事12月31日

この画像は?

欧州の衛星Sentinel-2を使いtrue colorで表示しています。

Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub