東京オリンピック自転車ロードコースがわかりにくいのでまとめました 横断幕の写真集も
tokyo2020のページで公開されている東京オリンピックの自転車ロードコースの説明の地図が小さく分かりにくいです。
各自治体のホームページに詳しく出ているのですが、まとまっていません。
なので、まとめました。
特にわかりにくいのが、稲城市内、多摩市内と、富士スピードウェイ付近です。
まずは、是政橋から山中湖までです。
稲城市内
是政橋から稲城市内です。是政橋を渡ったところは南多摩駅から歩けるので、観戦に行きやすいかもしれません。多摩地区で一番の急坂もあり、本スタート直後のダッシュが見られると思います。
住宅地をまわっているのは、要望があったのでしょうか?自分の家の前をオリンピックが通るのはうらやましいですね。
若葉台の坂は、中央分離帯があるので、逆走しないと侵入できません。
このルートをトレースするのは、信号が多くなり右折も多いので、ちょっと面倒かもしれません。尾根幹をまっすぐ走りたくなります。
多摩市内
尾根幹から、多摩センターの南側を抜けて、南大沢駅前を通り、町田街道までです。
多摩市、八王子市、町田市を通ります。
ここも自走するなら尾根幹をまっすぐ唐木田をぬけて、町田街道まで行きたくなります。
橋本付近
16号を通ります。通行止めにして大丈夫なんでしょうか?
そのあと横浜線を地下道でアンダークロス。どうせなら橋本駅に近いところを通ってほしかった。
自走するなら、16号には入らず、相原方面に抜けてからR413に入る場合が多いのでは?
城山・津久井付近
小倉橋は旧道で越えて、そのまま、広い道には戻らず、串川橋交差点でR412に入ります。 このあたりの住宅地は、当日、住民に急病人が出たら、コースを通らないで救急車が来られるようにしてあるらしいです。
道志
道志付近はほぼ一本道ということで、まとめてしまいました。まだ工事中で片側交互通行の場所もあります。もし、来年の梅雨時にがけ崩れなどあったらどうするのでしょうか?
山中湖に着いたら右折して北岸を回ります。
横断幕画像集
道路にのぼりや、横断幕がかかっています。この画像集です。実走するときの目印になります。テストイベントの告知も混ざっています。ちょっと画質が悪いです。
次回
次回は山中湖からゴールまでをまとめます。
地図出典 国土地理院 https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
東京オリンピックロードのコースとラルプデュエズを比べる
東京オリンピック、自転車ロードレースのコースがどのくらいすごいのか見ています。
前回までに、東京オリンピックのコースと、ツールドフランスで有名なラルプデュエズの勾配を計測してきました。
lemondh.hatenablog.com
今回は両方を比較してみます。
測った場所
ラルプデュエズは、勾配の始まる地点からツールドフランスゴールの印がある場所付近までで、14.2kmになりました。
東京オリンピックのコースのうち富士山部分は裾野市の須山交差点からエバーグリーンラインを通って富士山スカイラインとの交差点までで14.2kmになりました。
偶然にも距離がほぼ同じになりました。
東京オリンピックコースの明神峠と三国峠の区間は、小山町の山中湖小山線の上りはじめの交差点から三国峠の頂上までとしました。
結果
開始[m] | 終了[m] | 高度差[m] | 距離[m] | 平均勾配[%] | |
ラルプデュエズ | 724 | 1853 | 1129 | 14213 | 7.94 |
富士山 | 587 | 1447 | 860 | 14191 | 6.06 |
明神峠~三国峠 | 466.7 | 1166.2 | 699.5 | 6728 | 10.40 |
平均勾配は、単純に麓と頂上の高度差を道のりで割って求めています。
明神峠~三国峠は、途中で下りがあります。およそ100m下っているとすると、獲得標高がおよそ800mとなり、上り部分のみの平均勾配は11.89%になりました。
グラフで比較してみます。縦横ともに[m]単位です。
ラルプデュエズは、勾配が3段階になっているようです。
(I)当初の一番急な部分
(II)中間の少し緩くなる部分
(III)最後頂上で緩くなる部分
です。
明神峠は、当初はラルプデュエズのきつい部分とほぼ同じような条件で、そこからさらに急になり、最後はラルプデュエズの(II)と近い勾配になっています。
富士山は、ラルプデュエズよりも緩やかな勾配でした。
まとめ
東京オリンピック、もしかしたら、プロにとっては普通レベルなのかもしれない気がしてきます。
ただ、2020年のツールドフランスは6月27日から7月19日までです。なんとオリンピックに合わせて、6月開幕になっています。
ですが、東京オリンピックのロードは7月25日なので、間が5日間しかありません。
すごいですね。
注意点
勾配の計測方法が、ラルプデュエズと日本で違います。
計測の解像度が粗いために、ラルプデュエズのグラフが一番ギザギザして見えています。
作り方
標高計算方法
ラルプデュエズ AW3D30
道路の緯度経度情報から、距離情報に変換しています。
地図はopenStreetMapです。
L'Alpe-d'Huez Tokyo Olympic cycle roadrace course
ツールドフランスで有名な坂の勾配を測る
ツールドフランスで有名な坂ゴールにラルプ・デュエズ(L'Alpe-d'Huez)があります。ここで優勝してしまうと、力を使い果たしてしまうので、総合優勝できないというジンクスもあるくらいの坂です。
場所はフランスの南部、名前の通りアルプスにあります。
この勾配を計算します。
結果
勾配の強さを道路上に書いた〇の色で表しました。
おおよそ
9%以上 赤
6%~9% 黄色
6%以下 青
です。数値(パーセント表示)も書き込みました。
データでは上り始めが標高725[m]、ゴールが標高1853[m]です。
意外にも、上りはじめの部分、つづら折りの最初のコーナーまでが特に急坂(10%越え)になっているようです。
衛星写真でも、崖のように見えます。そこを超えても、10%程度の坂が頂上まで続いています。
頂上に着いてからは、緩やかになりますが、少しずつ上っているようです。
前回、東京オリンピックの富士山部分の勾配を計測しました。
次回は、富士山とラルプデュエズを比較してみたいと思います。
作り方
JAXAが公開しているAW3D30という標高データを使いました。
水平解像度30m、高さ精度5mと粗いですが、無料で使えます。
ラルプデュエズの場所はおよそ北緯45.090444,東経6.065026でした。
ですので、N045E006をダウンロードすると、
N045E006.tar.gzというファイルが落とせます。
これをtar展開して、
N045E006_AVE_DSM.tif
というgeotiffファイルに標高データが入っています。
こんな感じのデータです。左下の赤い線がラルプデュエズです。このデータからルート上の標高を読み取って、勾配を計算しています。
衛星写真はsentinelを使いました。
国土地理院 https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
©JAXA
宇部伊佐鉱山の拡大を宇宙から
1948年から露天掘りで石灰石を採掘しています。
この様子を宇宙から見ます。
中央の工区でどんどん削り進んでいる様子がよくわかります。
また、2018年から新しい工区が開発されたようです。右上の新しく出来た場所です。
伊佐鉱山から宇部まで、約32㎞、日本一長い専用道路があり、社会科見学で人気になっています。
一度自分で走ってみたくなる道路です。赤い線が道路です。
公式ビデオもかっこよくできているので、見てみてください。
作り方
sentinel-2とgoogle earth engineを利用して作りました。
地図出典 国土地理院 https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019] processed by Sentinel Hub
もっと最近(2019)の阿蘇山はどうなってるの?(sentinel-2)
前回阿蘇火口の様子を衛星からみました。
今度は、最近の阿蘇の状態をみたくなりました。
lemondh.hatenablog.com
いきなり結果
火口内の青緑色の水が段々と干上がって、最後はなくなっています。
前回の画像の終わり(2011年)に干上がっていたので、それから2018年までの間に溜まったのですね。
作り方
今回は欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げたSentinel-2の画像を使ってみます。
画像の作成には、Google Earth Engineを使います。
環境づくり
//画像を選んでまとめます
.filterDate('2017-01-01', '2019-08-31') //取り出す期間
.filterMetadata('CLOUDY_PIXEL_PERCENTAGE', 'less_than', 10) //雲が10%未満を選択
.filterBounds(geometry) //取り出す場所指定
.map(function(img){ //全画像truecolorに
return img.visualize(trueColor);
});
//ムービーをGoogleドライブに出力
collection: imageCollection,
description: 'outputFname',//出力ファイル名
dimensions: 540,//横幅指定
framesPerSecond: 1,
region: geometry
});
実行
ここまで書いたらRUNします。
結果の保存
しばらくすると一番右のTasksのタブのところに、outputFnameと出てきて横にRUNボタンができるので、これをクリックします。
そうしたら、自分のGoogle Driveに動画像が保存されるので、これを利用してください。
感想
攻撃を受けたサウジアラビアの石油施設を宇宙から見る
2019年9月14日、サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けました。
衛星画像で見てみます。
sentinel-2では、9月15日が一番近い日付です。
普段でも突然黒煙が上がって消えることがあるようです。
この映像の中でも、8月21日に黒煙が上がって8月28日には消えています。
その時の煙の方が、今回の煙よりも大きいです。
場所が分かっていないときに、黒煙だけを頼りに攻撃された場所を探すことは出来なさそうです。
報道でも、衛星画像が使われていました。
解像度が少し劣りますが無料のsentinel-2でも確認することができました。
作り方
sentinel-2 Google Earth Engineを使いました。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019]
オリンピックの準備を宇宙から見る
東京オリンピックの準備が進んでいます。
国立競技場建設の進捗を宇宙から見てみた~い。
2015年から2019年までの衛星画像を使って、東京神宮外苑の画像を集めました。
2015年にはすでに更地になっていたんですね。
競技場の白い屋根はとても目立ちます。
神宮外苑の軟式グラウンドがある場所にもトラックが作られています。
2019年9月の時点で、競技場のフィールドも工事がされているようです。
工事以外では、青山通沿いのビルの影が季節によって伸び縮みしているのが目につきます。
作り方
Sentinel-2の画像を使いました。
解像度は10mです。期間中の晴れた日の映像を使っています。
Contains modified Copernicus Sentinel data [2019]